「なんでいつ来てもこんなに物がなくて綺麗なの? 片付けの先生みたいだよね。それに、落ち着くいい家だ」
久しぶりに我が家を訪れた友人が、どっしりと寛ぎながら放った言葉。
友人の一言をきっかけに「私もミニマリストになるのだろうか?」と思うようになりました。ですが、私の日々の暮らしは「知っているミニマリストのライフスタイル」とは違っていました。
ただの片付け収納好きな主婦はミニマリストになるのだろうか、と詳しく知りたくなった私は「ミニマリストとはいったい何者なのか?」を調べてみました。
ミニマリストとは「持たない暮らし」の先に自由なライフスタイルを目指す人
ミニマリストとは、「可能な限り物を持たずに生活をする人」というスタイルを指す言葉です。
「無駄のない、最低限の」という意味をもつ「minimal(ミニマル)」からミニマリストの名称がつけられました。
ただ物を減らすのではなく、”持たない暮らし”の先に「自分が大事にしたい価値観」や「自分の好きなもの」を見つけていくことを大切にし、自由なライフスタイルを目指すものです。
これは『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』の著者でもあり、日本のミニマリスト第一人者である佐々木典士さんの言葉です。
ミニマリストと言われると「ひたすら捨てる」のイメージが浮かびますが、この言葉からはそうでないことが伝わってきます。
以下、ミニマリストの特徴になります。
認識していた特徴と違うことが判明
ミニマリストについて調べれば調べるほど、驚きを隠せませんでした。
これまでの私の認識とは、かなりの相違があると感じました。
今まで私が持っていた認識がこちらになります。
とにかく「ひたすら捨てる」を極めていると感じていました。同時に「私にはここまで極めることはできない」とも。
でも、そうじゃなかった。
手放すことで自分が心地よくなくなるのなら、それはミニマリストの本質から遠ざかってしまっているのだとわかりました。
自分にとって「ミニマル(可能な限り少ない量)」な生活が大事
ひたすら捨てることだけがミニマリストではないと知れました。しかし、ひたすら捨てるが心地よい人もいます。
なぜなら物を持つということは、選択肢が増えるということ。選択肢が増えるということは、迷ったり比べたりする時間が増えることでもあります。
それに費やす時間や思考そのものが、心の負担になる場合もあるからです。
大事なのは自分にとって「ミニマル(可能限り少ない量)」な生活です。
私の場合は、4人家族で子供が2人います。
年々と増える学童品に習い事の道具。成長するにつれ、服や靴、小物が増えていく。子供に服1着で過ごさせることもできません。自分が服1着で過ごすのも、臭いも気になるし逆にめんどくさくてやりたくありません。
漫画は紙派でゲームはパッケージ派。推しグッズも飾っているし、推しキャラのぬいぐるみは複数所持しています。娘の部屋はぬいぐるみだらけです。
完全キャッシュレス化もしてないですし、メルカリの売上金は大事な資金源になるのでかなり活用しています。SF映画のような真っ白な部屋もありません。
生活に必ずしも必要なものでなくても、持ちたいものは持ち、自分が不要と感じるものは捨てるという生活が、私には無理をしない心地よい暮らしでした。
このように、自分にとって心地のいい暮らしを、最小限に拘らずゆるりと目指すミニマリストを「ゆるミニマリスト」と呼ばれているそうです。他にも「シンプリスト」と呼ばれるミニマリストがいることも知りました。
ゆるミニマリスト
自分にとって心地のいい暮らしを、最小限に拘らずゆるりと目指すミニマリスト
シンプリスト
自分にとって必要なものや情報を必要なだけ持ち、インテリアも含めシンプル・イズ・ベストなライフスタイルを好むミニマリスト
けれど、どちらも本質は「ミニマリスト」と同じです。
どのタイプも”持たない暮らしの先”に目指すものは、同じなのだとわかりました。
最後に
ひたすら捨てるミニマリストもゆるミニマリストもシンプリストも、本質は変わりません。
”持たない暮らしの先”に自分だけの心地いい自由なライフスタイルを目指している全ての人は、「ミニマリスト」と呼べるのではないでしょうか。
ミニマルな暮らしをしてみたいと思っているあなた、ただの片付け収納好きなあなたも、ミニマリストのその先にあるものを見つけにいきませんか?